書籍紹介:論理ガール~人生がときめく数学的思考のモノガタリ~

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お役立ちポイント

本書では、学校でやったような数学ではなく、現実で起こりうる疑問に対して、数学な考察をしていくという内容になります。法務の方でも、本書の主人公のようにド文系の方も多いのではないでしょうか。数学的な考察という切り口を増やすための、最初の一冊としてこれ以上の本はないと思います。

書籍の概要

アラサーの文系ホテルマン(翔太)が、母校にて講演会を行います。講演会は、大いに盛り上がり、終了後はLINE交換の列ができるなど、(たった一人を除いて)生徒にも大好評でした。

翔太は、母校の教室を訪れ、感傷に浸っていると、黒縁メガネの女子高生(詩織)に出会います。そこから、詩織は翔太の講演内容で語った一般論が論理的に間違っているという証明を始めます。

以上が導入です。ここからは全6問で、人間関係、お金、仕事、遊び、恋愛、未来をテーマに数学を用いて、問に対する答えを数学的に模索していくというストーリーです。

どうすれば仕事で満たされるのか

どうすれば仕事で満たされるのかという問いに対し、本書では以下のような数学的思考を用いて、答えを模索していきます。

まず、仕事が好きかどうかを”好き度”という表現で表します。そしてこの”好き度”は、嫌いな仕事がだんだんと好きになることもあるという経験から、変化する値とします。

そして、この”好き度”の変化は、”ありがとう”の数と相関性があるとしたうえで、次のような式を組み立てます。

  • (1)仕事の満足度=(仕事の”好き度”)×(”ありがとう”の数)
  • (2)(仕事の”好き度”)=(最初の”好き度”)×(”ありがとう”の数)←”ありがとう”の数により、最初は嫌いな仕事も気づいたら好きになる。
  • (3)仕事の満足度=(最初の”好き度”)×(”ありがとう”の数)²

本書では、極めて乱暴に表現すればと前置きしたうえで、仕事の満足度は”ありがとう”の数により加速度的に増えていくという関係にあるとしたうえで、ここからさらに収入との関係も考察していきます。気になった方は是非手にとって読んでみてください。

最後に

本書を読んだとき、数学的な考察というものがあまりにも新鮮で感動し、一日で読み切ってしまいました。正直この本で学んだことを仕事でバリバリ活かしているかというとそうではないですが、少なくとも数学を使って現実の問題に説得力のある答えを出すこともできるということを発見できたことが、僕にとって大きな収穫でした。本書の著者である深沢真太郎さんは他にもビジネス数学の書籍を出しているようなので、そちらも読んでみたいと思います。

では、また~

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