お役立ちポイント
本書は社員へのコンプライアンス研修の際の参考資料としてとても役立ちます。本書を参考に、コンプライアンス研修に、Q&A形式による具体的事例の検討を盛り込むことにより、社員にコンプライアンスの重要性を事例を通じて理解してもらうことができると思います。
書籍の概要
本書は2016年8月1日までに公布された法令等に準拠しています。若干古いものの、2019年8月現在においても、特に問題なく使用可能です。
内容は、コンプラ株式会社という架空の会社を舞台に、ショートストーリーの形式でコンプライアンスに関する様々な問題点を紹介していくものになります。また、それぞれのCASEの最後には、緑山優子先輩からのアドバイスとNGチェックが載っています。
また、会社(CASE1)、職場(CASE2~CASE8)、仕事(CASE9~CASE18)、情報(CASE19~CASE24)、社会(CASE25~CASE30)のそれぞれの場面に項目が分かれています。
具体的な活用方法
本書は、会社でありがちなコンプライアンス違反について、比較的幅広く解説していますので、コンプライアンス研修に活用する場合には、研修対象者及びコンプライアンス研修の目的に合わせてある程度抜粋する必要があります。例えば、一般社員(営業さんを除く)に対して、コンプライアンスに対する基本的な知識だけ入れておいてもらうことを目的とする場合には、CASE1.2.3.4.6.7.13.15.17.19.20.21.22あたりでよいかと思います。ただ営業や管理職層の方には、ほぼすべてのCASEを理解して頂きたいですね。
最後に
法務として必要な知識を得るという点でも本書は一読する価値があると思います。というのも僕自身この本でコンプライアンスについてかなり勉強になりました。また、僕はプライバシーマークの定期テキストと問題の作成もさせて頂いてたのですが、”情報”のUNITは、そちらでも大変参考になりました。かなり読みやすい本ですし、業務へかなり直接的に役立つ部類の本ですので、ぜひコンプライアンス研修などに携わる方はもちろんのこと、コンプライアンスの知識に不安がある方にはぜひ読んでいただければと思います。
では、また~
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