【徹底解説】ビジネス実務法務検定2級とは?試験概要・日程・難易度・法的思考力を伸ばす学習法

    ビジネスパーソンに人気の法律系資格「ビジネス実務法務検定試験®」。その中でも2級は、実務に直結する法律知識を体系的に学べる資格として注目されています。

    本記事では、試験概要、出題範囲、日程、難易度、効果的な学習法、さらに資格取得を通じて「法的思考力を鍛える方法」まで、詳しく紹介します。

    ビジネス実務法務検定試験(通称:ビジ法)は、東京商工会議所が主催する法律系検定です。
    企業活動におけるリスク管理や契約実務の知識を習得し、ビジネス現場で活躍できる人材を育成することを目的としています。

    その中でも2級は、**「企業法務の基礎から応用までを理解し、実務で役立てられるレベル」**とされ、法務部門はもちろん、営業・人事・総務など幅広い分野で評価されます。

    主催:東京商工会議所
    受験資格:制限なし(誰でも受験可能)
    試験方式:多肢選択式・IBT方式・CBT方式
    試験時間:90分
    合格基準:100点満点中70点以上

    1.企業取引法務(契約、債権、会社法、商法など)
    2.債権管理・回収(担保、保証、倒産処理など)
    3.企業財産の管理・活用(知的財産権、不動産取引など)
    4.企業の組織と運営(会社設立、株式、M&A、会社再編など)
    5.企業活動に関する法的規制(独禁法、個人情報保護法、下請法、消費者契約法など)
    6.国際取引法務(国際契約、貿易取引、紛争解決など)

    実施回数:年2回(6~7月、10月~11月)
    申込期間:試験日の1か月ぐらい前
    受験料:7,700円(税込)
    ※最新の日程は東京商工会議所の公式サイトを確認してください。

    難易度:初級から中級(★★★☆☆)
    ※よく3級と比較されるが、3級は簡単すぎる(知識がなくても常識で解ける問題が大半)。3級と2級には大きな壁があるので、3級合格者は特に注意。
    合格率:20〜35%前後
    必要な勉強時間の目安:100〜150時間(民法の学習経験の有無で大きく変わります)

    公式テキストと問題集を繰り返し学習しましょう。とにかく問題を何度も解きましょう。会社法・知的財産権・独禁法あたりは勉強経験がない方も多く、苦手分野になりがちです。重点的に対策しましょう。

    必ず条文を引く

    これです。条文を引く。

    実際のところ、ビジネス実務法務検定2級を取得するだけであれば、問題集をこなして知識さえ入れてしまえば受かります。そして、それが最短合格の道でしょう。

    ただ、ビジネス実務法務検定2級を取得するのは単なる通過点で、法律の知識を実務に活かしていきたいと考えているのであれば、条文を引きましょう。

    ポケット六法を購入し、条文番号が出てきたらめんどくさがらずに必ず条文を引きましょう。

    分からなくてもいいので、条文をしっかりと読みましょう。

    テキストを読んだり、問題を解いているときに、どの条文の話をしているんだろう、条文にはなんて書いてあるんだろうと疑問を持ったら、調べてみましょう。(テキストは分かりやすくするために、条文とは異なる文言で説明していることもあります。)

    時間はかかりますが、しっかりと続けていれば、法的思考の基礎が身に付きます。

    ビジネス実務法務検定2級は、難易度も基礎レベル、かつ範囲も幅広く、法的思考の基礎を身につけるためのベストな教材です。ただ受かるではなく、身につけて受かるを目指しましょう!

    条文、条文・・・とうるさく書いてしまいましたが、法学部や法科大学院では、口酸っぱく教授に言われれるんですよね(笑)。でも、口酸っぱく言うのには理由があります。だって、条文を使いこなせてはじめて法律の専門家を名乗れるので。。。(企業法務の実務をしていると忘れがちになりますが・・・)

    条文を引いて、読むのは最初は面倒で、嫌気がさすかもしれませんが、繰り返していけば、抵抗なく読めるようになりますので、コツコツがんばりましょう!

    では、またー

    👉ビジネス実務法務検定に合格し、未経験から法務職をスタートさせたい方は是非こちらの記事もご覧ください。
    未経験から法務職をスタートする方法|転職と社内異動の2つのルート

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